昔の優れた学者や政治家は、
同時に哲学者でもあったといえる。
この人たちの行動や思想は、
学者止まりの人たちのように、
科学的な根拠やエビデンスを必ずしも必要としなかった。
この人たちの哲学的な才能は、
歴史的事実や経験や観察から
物事の本質をとらえることができるのだ。
『君主論』を書いたマキャベリは、
サイコパスという言葉がなかった時代から
サイコパスがもたらす危険を理解しており、
サイコパスの行動における価値さえも認めて、
時として国を治める者は、
サイコパス的にならなければ
国を維持できないという結論を導いた。
サイコパスは私欲を肥やすために、
欺瞞で覆い隠しながら
非道なことができる者のことであり、
『君主論』であるべき君主は、
国家を保持するために
必要な軍備と決断を持った者である。
僕が今書いている小説
「マキャベリアン~誰でも確実にいじめに勝つ方法~」は、
内容は兵法書の『孫子』に依るところが多いが、
暴力を使ってはいけないという
バイアスを取り払ってくれたのは、
マキャベリの『君主論』のおかげであり、
それが物語の根幹になった。
(当時あった尼崎事件も大きかった)
「マキャベリスト・マキャベリアン」は、
心理学では悪の人格とされていますが、
僕が小説で使わせてもらっている
「マキャベリアン」という言葉には、
悪という意味はありません。
『君主論』にある、
正しい暴力の使い方(どっかの章にあった)を書いています。
サイコパスについては、
たくさんの良書があるけれど、
『君主論』・
マキャベリスト(マキャベリアン)・
マキャベリズムについては、
まだまだ研究され尽くしているとは言えず、
議論の余地があるように思います。
小説は↑ここから読めます。
あーそうそう。DQNと言う言葉が出てきますが、そこは本来はサイコパスってしたいんだけど、サイコパスは一般人が使っちゃいけない言葉だってある本に書かれていたんでDQNという言葉をつかわさせていただきました。