「マキャベリアン/マキャベリスト」とは、
「目的のためなら手段をえらばない人」のことです。
心理学用語です。
「マキャベリアン」は、「サイコパス(=詐欺師)」「ナルシシスト(=うぬぼれ屋)」と並んで、「悪の三人格」のひとつに数えられています。
分かりやすく言うと、悪いやつのことです。
元ネタは、『君主論』を書いたマキャベリという人物の名前です。
『君主論』には、「君主が国を維持するためならば、時として悪い行いやることが必要」と書かれていることなどから、一言で言い表すと、「目的のためには手段を選ばない」思想であると一般には理解されています。
ここからがややこしいのですが・・・、
『君主論』には、「目的のためなら手段を選ばない」という記述はありません。
『君主論』は、「国を維持するために、君主はどうあるべきか」について書かれています。
続きまたいつかかく。
小説「マキャベリアン」は、
小国でも戦争に負けない方法を書いた、
兵法書「孫子」と、
国家を保持しつづけるにはどうするべきかを説いた、
マキャベリの「君主論」を、
いじめにあったときは、
どう応用すればよいのか?という観点から、
私なりに読み解いた答えを小説として著わしたものです。
「君主論」
「孫子」
読みやすい「孫子の兵法」はこれ。
僕が高校生のとき初めて読んだのもこれです。
「君主論」のわかりやすいものは、まだ見つけていませんが、
上の岩波文庫であれば、
第15章~第23章までの64ページほどを読むだけでもよいでしょう。
ここは一番おもしろくよみやすいところでありながら、
この部分こそが「君主論」の肝なのです!
それだけで1冊は全386ページのうち、
6分の1ほどの量しか読まずにすみます。
また、小説「マキャベリアン」は、
核となる思想は「君主論」から得ておりますが、
その内容のほとんどは「孫子」によっています。
【その他の参考文献】
「戦争論」
「診断名サイコパス」